2020年10月1日より、ロイヤルカナンの全製品が値上げになるとの連絡が入っております。
日本中で値上げになるので、間際ですと製品によっては欠品になる可能性もあるため、ご入用の飼い主様は早めのご注文をお願いします。
ご迷惑をおかけしますが、どうかよろしくお願いいたします。
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IRIS (International Renal Interest Society 国際獣医腎臓病研究グループ)による分類表です。
クレアチニン(mg/dl) BUN 残っている腎機能
ステージ 犬 猫
1 1.4以下 1.6以下 異常なし 100 ~ 33%
2 1.4~2.0 1.6~2.8 軽度上昇 33~25%
3 2.1~5.0 2.9~5.0 中等度上昇 25~10%
4 5.0以上 5.0以上 重度上昇 10%以下
ピロリ菌といえば、ヒトの胃炎~胃癌の原因菌とされ有名ですが、この菌、実は犬の胃にも存在してヒトと犬で相互に感染することがあることがつい先月の獣医内科学アカデミーで発表されました。
胃潰瘍を持つ一頭の犬と無症状のもう一頭の同居犬と飼い主さんの胃に同じ型のピロリ菌が検出されました。
ヒト、2頭の犬と3つの個体が別々に同一ピロリに感染したとは考えにくく、飼い主さんから2頭の同居犬に感染したと考えられます。
これは「飼い主さんから感染した犬の胃内のピロリ菌が、他の犬や他のヒトにも感染させる」ということも示しています。
ピロリ菌は唾液にもいますので、いくらかわいいとはいっても、口うつしやキスをするとかはせず、ペットとは節度あるお付き合いをするようお願いします。
もう一つ、ペットとの共通感染症として注目されているのが、ピロリ菌の仲間であるヘリコバクター ハイルマニイです。
犬の胃や唾液にはピロリ菌の感染頻度は少なく、ハイルマニイは70~80%と言われています。
ハイルマニイは菌体も大きく、胃壁の深い所に住み活動性もより活発で、人に胃癌を起こす強さはピロリよりもハイルマニイが7倍強いと言われています。またハイルマニイのウレアーゼ活性は弱陽性~陰性ですのでピロリ検査で行われることがある呼気での検査法では検出しずらいです。
ピロリ菌とハイルマニイ菌は同居を嫌い、どちらか例えばピロリがいるとハイルマニイは感染しません。
2013年からヒトの医療でピロリ菌を除菌することの保険適用がやさしくなり、ピロリ菌の除菌が広く行われるようになり、ピロリ菌陰性の方が増えています。
ピロリ菌を除菌すると、こんどはペットからのハイルマニイ菌が感染する可能性がでてきます。
どうかペットとは節度あるお付き合いをお願いします。
なお、猫のヘリコバクターピロリ感染はいまのところ報告はありません。報告がないこと、すなわち感染しない という意味では決してなく、猫にも広く分布していると考えられています。
最近見かけませんがテレビCM等で、歯に良い とか歯のために とかの理由でキシリトールガムを勧めていたりするのを以前はよくみかけました。
また、スーパー等でキシリトール入りのガムを販売しているのもよく見かけます。
愛用されている方もいらっしゃるのでは?と思います。
我々人間には、虫歯予防とか良い効果ももたらしてくれるキシリトール(糖アルコール)ですが、
ワンちゃんには、だいぶ話が異なります。
キシリトールは糖ですが、ブドウ糖ではないので、人間では食べてもインスリンは分泌してきません。
ところが、ワンちゃんはキシリトールを食べると、「糖が入ってきた! 血糖値を下げなくちゃ!」とインスリンを分泌してきます。
つまり、ブドウ糖とキシリトールを間違えて混同してしまい、キシリトールが入ってもブドウ糖が入ったと間違えて判断してインスリンを分泌して血糖(ブドウ糖)値を下げようとします。
しかしブドウ糖ではないので、過度のインスリン分泌によって血糖値は異常に低下してしまいます。
血糖値の低下の程度にもよりますが、意識の低下、脱力、昏睡、けいれん、さらには肝障害をおこす可能性もあり、急速に死亡へと向かいます。
10Kgの犬で、キシリトールガムたった2個でも中毒することがあります。
キシリトール中毒の毒性は、この低血糖によるものですから、同時に他の食べ物や砂糖(砂糖はブドウ糖と果糖が結合したものです)を食べていれば中毒はかなり緩和されます。
どうかワンちゃんにはキシリトールを与えないようくれぐれもご注意お願いします。
キシリトール中毒症状の多くは30分以内に始まります。
そして万一食べられてしまったら、元気なうちにできればフードを与え、動物病院にご相談下さい。
猫へのキシリトールの影響はまだわかっていません。